どうもまめじぇふ(Twitter:@jefflymame,insta:@mamejeff1)です。
スノーボードのグランドトリック(グラトリ)をする時に重要な設定の1つがビンディングのセッティングです。
ビンディングの基本的なセッティングの中にアングル(角度)とスタンス幅(立ち幅
)があります。
アングル・スタンスは少し変えるだけで滑り易さや技のやり易さがかなり変わってくるのでとても重要なセッティングの1つです。
そこで今回はグラトリの時のアングル・スタンスの基本的なセッティング方法を分かり易く紹介します。
- メインスタンス・・・自分がメインで滑る向き
- スイッチスタンス・・・メインと逆の滑る向き
- アングル…ビンディング角度
- スタンス幅…足の幅
アングルって何?
「アングル」は日本語で角度という意味。
スノーボードにおけるアングルは板に対するビンディングの角度付けです。
ビンディングの底面にはディスクプレートと言う円盤があり、本体と歯車の様に噛み合わせることで角度が調整できる様になっています。
アングルを変えると固定される足の向きが変わるのでジャンルによって滑りやすい角度に設定し、最高のパフォーマンスを生み出します。
自分のやりたい事に合った角度振りがあるので初めてのうちは色々なアングルを試してみると楽しさが広がりますよ。
スタンス幅って何?
スタンスは英語で「姿勢」です。
スノーボードにおけるスタンスは滑る時の姿勢の事を言い、図の様に滑る向きでレギュラースタンスなど呼び方があります。
そしてスノーボードにおける「スタンス幅」は滑る時の”脚幅”を指しています。
これもビンディングの取り付けで幅を調整が可能。
スタンス幅を広く、狭くしてみる事で滑り心地や姿勢の崩れ、技のやり易さが変化します。
スタンスもアングルと同じく色々試してみるとかなり滑る感覚が変わるので色々試してみるとたのしいですよ!
アングルの変え方
先ほども簡単に説明しましたが、ビンディングの底面にはディスクプレートという円盤の様なパーツが入っています。
本体とプレートには歯車の様な噛み合わさる凹凸が入っていて、この噛み合わせの角度を変える事でビンディングのアングル調整が出来ます。
基本的に3°ずつ調整でき、内側、外側どちらへも回せるので微妙な調整も可能になっています。
- 進行方向と同じ向きに角度を傾けるとプラス
- 進行方向に逆らって角度を傾けるとマイナス
人に伝える時は+12°,-3°など進行方向基準で言えば伝わると思います。
アングル設定の種類
大体の人が基本的にセッティングしているアングルの種類はこの2つです。
スタンダード
特に名前は決まってないのでスタンダードと呼んでおきます。
レギュラーをメインで滑るなら左足を大きく外側へ角度を振り、右足を少しの角度をつけた設定。
メインスタンスで滑る時に自然と身体が前へと向き、腰を落としやすい設定になっいるので
メインスタンスがかなり滑りやすくなっています。
カービングなどターンの綺麗さやスピードを求める滑りを求めたい方にお勧めのセッティングです。
ダックスタンス
ダックスダンスは両足を外側方向へ振った設定がアヒルの様に見える事から名づけられています。
ダックスタンスは基本的に同じ角度付けをすることでどっちの滑る向きになっても同じ感覚で滑れることです。
滑り易さはどちらの向きでも無難に滑れるのが特徴。
グラトリやパークなど頻繁に滑る向きが変わる滑りを求めたい方におすすめのセッティング。
つまり、グラトリを上手くなりたいのならダックスタンスにしておけば間違いないです。
グラトリ向けのアングル設定は?
グラトリはダックスタンスがいいよーとお伝えしたのでこれからグラトリ向けのアングル設定を紹介していきます。
角度は0~9度が多い
グラトリをやっている人でかなり多い設定は両足0~9度です。
これ以上拡げるとガニ股が強くなりしゃがむ動作がやり辛くなります。
またグラトリでは膝を内股にすることが多いのですが、ガニ股だと大きな負荷がかかり脚の損傷にも繋がります。
両角度を同じにすることで両スタンスの滑る感覚が同じになるので、技を両方向覚えるのに適したセッティングです。
しかし、ラントリの様な滑走するが中心のグラトリではスタンダード設定でもいいかもしれませんね。
内股角度はほぼやらない
たまに内股方向に両足を振っている人もいます。(-3°,+3°の様な設定)
この設定にすることでオートで内股になるのでプレスがやり易いと言われることもあります。
しかし、常に足が内に入っていると普通に滑る時、脚に負荷がかかりやすいとも言われています。
人によっては膝を壊したりする原因にもなるので試してみるのもアリですが、少しでもキツイと思ったらやらない事をおすすめします。
グラトリ向けのスタンス幅設定は?
先に言ってしまうとグラトリ向けのスタンス幅はありません。
なので自分がやりたい技やスタイルに合わせて色々変えてみるのが一番手っ取り早いです。
その場合は板毎に基準の設定が設けられているのでその通りにセッティングしてみましょう。
基準でとりあえず滑ってみて「もっとプレスがやり易くしたい」、「もっと跳びやすくしたい」と思ったらスタンス幅を変えてみるといいですよ。
スタンス幅を外に振ると跳び系がやり易い
スタンス幅を外に振るとノーズ、テールの先が短くなるので、クイックな反発が得られるので跳び系がやり易くなります。
しかしあまり外に振るとガニ股感が増えてしまうのでやり過ぎるとそれも良くないです。
また、軸が外に振られてしまい易くなるのでメリットとデメリットの両方がある事を知っておいてください。
メリット
- 反発がクイック
デメリット
- 内股にしにくい
- 軸がずれ易い
スタンス幅を内に振るとプレスがやり易い
スタンス幅を内に振ると内股がやり易くなりプレス系の技がやり易くなります。
また、ノーズ・テールまでの距離が長くなるのでプレスで抜けて転倒しにくくもなります。
また脚が中央に寄るので軸も作り易くなる可能性もあります。
しかし、跳び系の時は反発が遅めになったり、点乗りまでの距離が遠くなるのがデメリットです。
メリット
- プレスがやり易い
- プレスで抜けにくい
- 軸も良くなるかも
デメリット
- 跳びの反発が遅い
- 点乗りの距離が遠くなる
ビスの締めやすいドライバー紹介
スノーボードのビスは基本「3番の十字ねじ」が使われています。
一般的に使われる頻度が多いのが2番ねじなのでみなさんの家庭に置いてあるプラスドライバーも2番だと思います。
一応2番ドライバーでも開け閉めは出来るのですが、隙間があるのでねじ穴をなめてしまう(潰れる)可能性が高いです。
そこで私が10年近く使っているプラスドライバーを紹介します。
「VESSEL メガドラ インパクタ 貫通ドライバー +3×150 980」
+3が3番の表記なのでお店で買う場合はこの表記を探しましょう。
また、メガドラインパクタはネジ穴が潰れてしまっていても、上部をハンマーで叩くことで逆回転させることが出来るのでなめたネジも外しやすくなっています。
お店で「スタンサー」を試してみよう
スノーボード取扱店の一部では「スタンサー」と言う計測器を導入しています。
これを使うと自分の骨盤、足首の可動域から身体に合ったスタンス・アングルを教えてくれる優れものです。
自分なりのセッティングで楽しんだ後に改めて「スタンサー」の結果で出たアングルを試してみると滑り心地の違いに気づくかもしれませんよ!
ゼビオ・ムラサキスポーツなどのお店に導入されているので新しいアングルの発見をしたい人は是非やってみて下さい。
アングル・スタンスをたくさん試してみよう
あとは自分のやりたい技やスタイルに合わせて色々なアングル・スタンス幅の組み合わせを試してみましょう。
アングルはたかが3°、スタンスは数センチ。
ですがこれだけ変わるだけでめちゃくちゃ変わります。
スノボの板も1cm単位でラインナップされていたりするので人間の感覚の敏感さってすごいなーって思いますよね。
それじゃあまた!
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