【2018/08/13更新】
どうもじぇふです。
2018年の郡上踊りがついに始まりました。
そして今年も郡上の盂蘭盆会、通称”徹夜踊り”がいよいよ始まります。
毎年参加しているのですが、なぜかどれだけ行っても飽きがこない。
この盆踊りの魅惑は一体何なのか!?
東海地方を中心に広まり、今では京都、東京などの他県でも郡上踊りが開催されており、全国的に知名度も広がってきています。
最近ではSNSでの効果もあってか、若い人達も多く踊りに参加しており思い思いに踊りの輪に参加し楽しんでいる姿も見られます。
これだけ多くの人々を魅了する郡上踊りの魅力とはいったい何なのでしょうか??
今回は6つの魅力を紹介していきましょう。
郡上踊りとは?
郡上踊りとは岐阜県郡上市八幡町で7月中旬~9月上旬の約2か月間をかけて開催されるお祭りです。400年以上に渡って続く、国重要無形民俗文化財に指定されている盆踊りです。
特に8月13~16日のお盆期間中は盂蘭盆会、通称”徹夜踊り”と言い、夕方頃から踊りが始まり、明け方まで踊り続けます。
この時期にはお客の数も桁違いに多くなり、4日間での動員数は20万人にも上るそう。踊りの輪も交差点を中心に四方に伸び、十字型の円が出来るほどになります。更にその円が二重、三重になるので、その光景は圧巻の一言です。
これだけの人の数が一斉に踊る時の熱気はもう、、、現地へ行って確かめるのが一番ですね。
魅力1.誰でも参加できる
この郡上踊り一番の注目ポイントはこれだと思います。
各方面の踊りと言えば、阿波踊りや、よさこい踊りなど「見る踊り」が多いのですが、郡上踊りは「踊る踊り」として有名です。
参加したいと思ったら踊りが分からなくても、そのまま輪の中に入っていけばいいんです。輪のどこかに常に踊りの上手い人はいるので、その人をお手本にして同じように体を動かしてみればいいんです。
最初は手の動きだけ、そして手が分かれば足を真似して、、、すると次第にあなたも踊り上手の仲間入りしていますよ!
楽しむんなら踊らにゃ損損。
魅力2.徹夜で踊り明かす”奇祭”
盆踊りは実際どの地域にも根付いたものがあるし、参加自由のものだってあります。しかし、「郡上踊り」は”奇祭”とまで言われることがある盆踊りですが、そこらの盆踊りと何が違うのでしょうか?
それは名の通り徹夜で踊り明かすからです。
どこの踊りでも祭りなんてせいぜい9時、10時くらいでお開きになりますよね?
ですが、郡上踊りは明け方の4時、5時頃まで踊り続けるんです。人々の入れ替わりはありますが、伸びた輪は始まりから終わりまで途切れること無く広がり続けています。
踊っている人の中にはほぼノンストップで踊り続ける人もいるとかいないとか
魅力3.曲の数
曲数は10曲あります。
最もメジャーな「かわさき」をはじめとして、踊りも簡単でみんなのテンションが最高潮になる「春駒」などがあります。曲によって簡単な踊りから少し難しいものもありますが、どれも1日踊ればなんとなく覚えられるようなものばかりです。
それぞれの曲には歌詞があり、その歌詞を知りながら踊るのも楽しむポイントですよ。
更に曲によっては合いの手の様なものもあり、タイミングを知っていれば一層踊るのが楽しくなりますよ!
そんな10曲の中からオススメの曲をいくつか紹介しましょう。
春駒
郡上おどり『春駒』
これがないとやってらんねえ。
と言わんばかりにこの曲が会場内に響きだすと輪の中に溢れんばかりの人々が押し寄せる。全国の春こマー達がこの瞬間を待っていたのだ。
郡上踊りの中でも最も簡単な振り付けと、曲のアップテンポさ、この手軽さとノリから老若男女問わず好まれている曲です。
振り付けも馬の手綱を引くような軽快な振りで、曲に合わせてステップを踏めば踏むほど気分もヒートアップしていきます。
ジョジョが郡上踊りで春駒踊ったら
「震えるぞハート!燃えつきるほどヒート!刻むぞ血液のビート!」
ってきっと言うでしょう。
そして雨が強くなるほどテンションの上がる人々。歌い手もなぜかテンションが上がり、めっちゃテンポが速くなり「高速春駒」へと進化します。こうなったら雨なんて関係なく一度踊ってみてほしい。
めちゃくちゃ楽しいです!
最近では曲に合わせて「ちょいっちょいっちょさー」みたいな掛け声も聞こえて来ます。主に若い人たちが言っていて、テンションを更に盛り上げる為に生まれた掛け声だと思われます。
音頭とりからは時折「いっちょさーはやめてください」なんて声も聞こえてきます。それでもやめない若者の掛け声。音頭とりからしたら掛け声でリズムが少々取りづらくなるのでしょうか?
しかし、この攻防は注意されても続きました。若者の威勢のいい声。それに負けない歌い手。
こうやって新たな文化が生まれていくのも良いものではないかと思っています。
猫の子
色っぽく可愛い猫の子という郡上踊り
この踊り、めっちゃ可愛らしいです。
子猫の可愛らしい動きを取り入れた踊りで、これがまた難しい!
猫の滑らかな手の動きを表現しながら、足のステップ。
初めて踊った時なんじゃこりゃあああああ
ってなりました。でも2回目踊った時にようやく踊れて、踊れると
めっちゃ楽しい!!
頻繁にかかる曲ではないけど、これ目当てに是非一度輪に参加しみてください。
合いの手の「ふぅぅーーーー」も決まるとめっちゃ楽しい
?
魅力4.音頭とり、囃子方のスタミナ
郡上踊りで最も重要なのは「曲」です。踊りの始まりから終わりまで曲が会場に流れる曲ですが、実は、全てその場で演奏し、歌っています。
歌い手を「音頭とり」、演奏者を「囃子方」と呼び、やぐらに上り20時~5時までの9時間もの間彼らは歌い続けるのです。
音頭取り、囃子方はやぐらの上に何人かいてマイクを回していくわけですが、それでもこの時間をひたすら歌い続けるのは職人の業と言えるでしょう。
歌い方
声を聴いても皆さんほとんど変わらない感じの声をしており、踊る側も安心して踊ることが出来ます。
しかし、時折歌っていることに気持ちよくなっちゃったのか歌い手によっては節の終わりを突然伸ばしたりとか、独特のアレンジをいきなりぶち込んでくるから会場は笑いに包まれる。
歌っている本人はめちゃくちゃ気持ちよさそうな顔してるし。
歌い手それぞれの特徴も聴き入る。これもひとつの楽しみですね
魅力5.熱気
上記で様々な魅力に触れましたが、全てが合わさった時の踊る人々達の熱気がたまりません!
毎年の様に参加する地元の方を始めとした、踊り上手な方々。このお盆を待ち望んでいたかの様にみなさん元気に下駄を蹴り、音色を響かせて思い思いに踊りを楽しんでいます。
そして多方面から来られた旅の方々も初めは少し恥ずかしがりながらも輪の中に入り、気づけば踊れるようになり笑顔で踊りを楽しむ姿。
それをみて次第に気分が良くなる櫓の方々。
会場はいつしか夏の暑さでなく、人々の楽しさの熱気に包まれているのです。
あなたも一度この熱気を体験してみませんか?
魅力6.地元のお店の数々
郡上踊りに一度行かれたことのある方は出店の多さに驚いたと思います。踊り会場を一歩抜ければあらゆる場所に出店があります。
たこ焼き、焼きそばはもちろん、子供が好きなおもちゃ屋もこぞって出店しています。
ですが、郡上の街並みにあるお店も負けじと踊り手の身体を癒してくれるものを提供してくれています。
疲れた時の金の聖水(ビール)が飲みたければ地ビールを出している「郡上八幡麦酒こぼこぼ」。
Check!
おしゃれ女子ならカフェでまったりーなんて思ったら「糸cafe」
あっついし美味しいかき氷食べたいな、と思ったら「かふぇcocochi」
他にもハンバーガー売ってる「ロカデリ」とか、美味しいコーヒーソフトがある「みるくほうる」など数えきれないほどのお店が連なっています。
お店の店主さんは県外から来た方が多く、みなさんこの郡上を愛し、住みたいと思い、もっと魅力あふれる町にしたいと強い想いで出店しています。こんな愛が溢れているのも郡上踊りが熱気に包まれる理由の一つでしょう。
今後もどんどん出店されていくと思いますし、裏道に入ると思わぬお店があったりとかして、自分だけの癒しの場所を探すのも楽しいと思います。
踊る為に必要なものは?
こんなに魅力的な郡上踊りを私も楽しんでみたい!と思っていただけましたか?
そこで、行きたいと思った方の為にこれがあればもっと楽しくなる持ち物を紹介します!!
タオル、手ぬぐい
踊りに行くので当然汗が出てきます。熱中してやればやるほどに体力を使うと思うので汗を拭けるものはしっかりと用意しておきましょう。
最近では町中におしゃれな手ぬぐいも売っていたりするのでお気に入りの一本を探してみては??
浴衣
もっているなら着ていくとものすごくテンション上がると思います!踊る時に着ていればそれだけでこ馴れた感が出るし、八幡の町中は風情溢れる風景ばかりなので写真映えする浴衣を着ていけば一層気持ちは昂ると思います。
下駄
下駄は踊りをより楽しくするアイテムです。足でステップを踏む度に「カランッ」という軽快な音色が響き、楽しさが倍増します。町中にもいくつか下駄屋さんがありますが、筆者は「郡上木履」さんで作りました。
この3つがあればそれだけで踊りの気分も格段に上がってくるはず!
浴衣までは、、ってひとは下駄は是非とも履いてみてほしい。絶対楽しくなると思います!
最後に
2017年の徹夜踊りは終了してしまいましたが、郡上踊りは9月まで続きます。
まだまだ踊り足りないぞ!、もしくは今年のうちに体験してみたいって方は一度足を運んでみてください。
きっと踊りに、郡上に魅了されてどんどんハマっていきますよ。