公開される前からZIP-FMで何度も宣伝されてて物凄く気になっていたんですがやっと見てこれました
しかも主題歌がRADWIMPS!
高校の頃いやになる位聴いていたのを思い出します。
懐かしいなあ「セプテンバーさん」とかね。
ちなみに席は前から二列目、金曜日にチケット予約しました。上の方の席は満席。どんだけ人気なんだ。
さて気になる内容なんですがネタバレ上等で書いていきます。
結論から言わせてもらうと劇場でもうあと2回位見たくなる。そんな映画でした。本当に絵が美しい映画ってそれだけで目がウルウルしてきます。
感想としては演出中心で書いていきます。
過去作品を少し紹介
まず新海さんの過去作品ってなんだろうって検索してみたら過去に作品しっかり観てました。
これは私の勝手な感想です。
「秒速5センチメートル」
この作品、大学時代に友達に勧められて観て大好きになった作品なんですよね。
内容うんぬんって言うよりも絵が本当に美しいの一言。綺麗な絵を見るだけでも感動して目がうるうるすんですよね笑
内容に関しては後悔先に立たず。
「雲の向こう、約束の場所」
ごめんなさい、この作品、全然伝えたい事が入ってきませんでした。
監督が伝えたいことをそのまま映画にしましたと言った作品。
「星を追うこども」
見た率直な感想はジブリっぽい、少女の前に突如現れたイケメン(ハウルの様なアシタカの様な)。やたら難しい地名や必須アイテムの名前、これはゲド戦記かな??
不思議な怪物たち。ナウシカなのかな?
最後まで観た感想はハガレンの等価交換でした。
内容は嫌いではなかったがとっつきにくい名前の数々にイマイチ入り込めなかった惜しい作品。
君の名は。あらすじ
岐阜は高山に住む高校生“三葉”は本屋もカフェも何もないど田舎暮らし、家の環境にも嫌気が差し、将来は東京に住みたいと夢見る女子高生。
東京に住む高校に通い飲食店でバイトをしながら生活する至って普通の男子高校生の“瀧”。
二人はもうすぐ見れると話題になっていた彗星を夜、それぞれの土地で見上げていた。 その日を堺に、ある日突然お互いの事を知らない二人は突然身体が入れ替わってしまう。
一度寝れば元に戻り「夢」と勘違いするが、不定期に入れ替わってしまう日々が続きお互いの事、決まり事をスマホに書き記す生活が始まる。
ところが“三葉”が「今日は彗星が見えるね」と日記に書き記した日を堺に入れ替わることは無くなる。
しかし、“瀧”繰り返し入れ替わり続けた“三葉”の事がどうしても気がかりに思い、少ない手がかりを求め高山へ向かう。
宛もなく辿り着いた先で“瀧”は驚愕の事実を目の当たりにする・・・。
圧倒的岐阜弁!
私の出身は岐阜です。作中、ヒロインである”三葉”をはじめかなりの頻度で岐阜弁が多用されていました。もうそれだけでこの作品の世界観にぐぐっぐっっっっ、と近づけました。しかも方言のクオリティがかなり高く聞いていて懐かしさばかりが込み上げてきて開始早々で監督にKO食らわされました。
高山へも何度か行ったことあるのですが、道中に乗り込む新幹線、電車、地名が分かる、分かる続きで岐阜出身の方だったら同じ様な感想を持ったのではないでしょうか。
流石に風景までは分かりませんでしたが、友人曰く再現度がかなり高いそうで驚いていました。
挿入歌との調和
この作品至る所にRADの曲を挿入歌として使用しています。
Twitterやらラジオやらブロガーさんやらの感想を見る前にほんの少しだけ覗いていたのですが、オープニングだけで嗚咽しそうになったとか言われていて、それは言い過ぎやろ!! って思っていました。
否、
プロローグの二人が彗星を眺めるシーンからオープニング曲に入るまで。美しい描写、二人の語りかけ、タイミングの良すぎる挿入歌。
二発目のKOされました。
格ゲーならこれでGAMEOVER。
本当にプロローグで目がウルウルしました。しかし映画は続きます。
挿入歌が入るのはここだけじゃなく、作中の盛り上げ部分で何度も何度も思考錯誤したかのようにタイミング良く入ってくるんですよ。
二つ隣に座っていた女性はその度に泣いていました。出来上がりすぎです。
挿入歌だけで4KOはされましたね。
惑わせる時間軸
この作品で最も重要となってくる要素が時間軸ですよね。今の年齢で見るからこそ作品を観ている中でも(ん、?あー、そう繋がったのね)ってなったけど、映画終わって見ていた中学生の子は「おれには全然分からん」なんてこと言ってました。終始二人の入れ替わりが激しく、話が過去と現在を行き来してる訳ですから途中で話がこんがらがったなんて人もいたでしょう。
しかしこうやってわざと考えさせて作品の深みに嵌めていくのも監督の思惑なんでしょうね。
監督の作品を幾つか予習で観ましたが、かなり小難しい内容のものが多い。世界観が先行しすぎて考えていると内容が見ていても全く入ってこなくて、「結果何が言いたいのか良くわからない作品」で片付けてしまいました。
それに対して「君の名は。」はかなり大衆的に物語が進む内容仕上がっていたと思います。
ハッピーエンドで良かった
見る前に後輩に聞かされていました。「ハッピーエンドで終わりますよ!」と。そして新海監督の作品はこれまで全てバッドエンドだとか。
実際私が観た作品も全て何か後味の悪さを残して終わるものばかりで、情景の美しさと儚さを掛け合わせるのが好きなんだろうなと思っていました。
なので今回は初のハッピーで終わる作品となり、現時点で内容も実績もハッピーな作品になってくれたと言ったところでしょうね。
山頂で時間軸が繋がったシーンで喜びと絶望を同時に味わった様な状態になり、あれ、これやっぱバッドエンドじゃねえの?って思いました。
目が覚めると街壊れたままだし。まあ彗星が落ちるのは当然止められる理由無いですよね。”三葉”がサイヤ人になる様な話でもないし。
最後は本当に感動で終わって良かった。二人の再会の瞬間またKO。
まとめ
映画が終わるまでに少なくとも”7KO”されてしまいました。
岐阜弁から始まり、田舎の美しい風景、おばあちゃんの組紐の語り、考えさせられるストーリー進行、全部が絡み合ってすばらしい作品になっていたと思います。
みんながいいね!いいね!言っているのがよくわかりました。
私自身映画をみて終始ここまで感動していた事ありません。
はじめに言いましたが、必ずまた映画館でみたいです!
もうすでに小説なども出ているそうなので、もっとストーリーに溶け込みたいなんて方は是非読んでみてはいかがでしょうか?
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